『神が共にいることを願って』2020年9月13日 宣教

礼拝メッセージ

モーセの導きでエジプトの奴隷状態から解放されたイスラエルの民は自由になりました。しかし、約束の地を求めて荒野を旅していた彼らには国や定住地がなく、食糧の確保も不自由していました。そのため、彼らは絶えず人間関係のトラブルに悩まされていたのです。

 モーセは、そんな人々の問題解決のために話を裁いていたのですが、あまりにも相談件数が多かったので、ぼぼ一日中対応していました。結局、多忙なモーセの身を案じたエテロの提案で民をグループに分け、モーセと同じ働きをするリーダーを選出することになったのでした。

 一見、効率の良い合理的な組織づくりの話に感じられます。しかし大事な点は、エテロがモーセに「どうか神があなたと共にいますように」(出18:19)と声をかけたところにあります。人間は不完全なものなので、どんな立派な人でも判断の誤りや失敗があります。神が共におらなければ重責を担うことはできません。何事も、人間の力を過信せず、謙虚な思いで神に託す働きをしたいものです。

                           (木原桂二さん)

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