イエス様がエルサレムへやって来られて、お弟子さんたちと過越しの食事をなされました。このときにこの方は、身に迫ってきている不安を語られました。と、同時に弟子たちのなかから裏切り者がいることを感づいておられました。捕縛され殺されるということを感知しておられました。いずれにしろ身に危険が及ぶということを。「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく」と語られた時、ペテロは「決してつまずきません」と言い再度このことを語られた時、「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」と頼もしいことを語っています。
その後、ゲッセマネへと行かれて、祈られるイエス様ですがこれから自分の身に起こってくるであろう事柄に対し、必死に向き合い祈られるのです。「わたしと一緒に目をさましていなさい」とお弟子さんたちにも祈ってほしい、さもなくば自分と連帯し、この苦しみを共有することを願われたのでしょう。ところが、ひとときも彼らは目をさましていることができません。
コメント