12:9~14は❝あとがき❞といわれています。何人かの人々が書き記した一種の注釈が集められたものです。
《9~10》
伝道者を尊敬し、その思想に共感を覚えた人の筆による。
《11》
確言の引用で始まる。「突き棒」は、牛を追い立てる時に使う棒を意味する。伝道者の教えが聴衆や読者に興奮を引き起こしたことを暗示する。この節後半の解釈はきわめて困難。
《12》
「学」ぶと訳されている語は、意味不詳。伝道の書のような難解な書物は疲れると言いたいのであろう。
《13~14》
伝道者の思想を誤解したか、それに反感を抱いた正統的な立場の編集者による注釈。「神の命令を守れ」「神の裁き」に言及することは、本書の論点の中心をずらす。
(-新共同訳 旧約聖書注解Ⅱ-より)
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