今日の聖書箇所(マタイ10:26~31)を見て、変な区切り方をしているなと思われた方もおられるでしょう。これは「聖書教育」誌が❝新共同訳❞準拠だからで、新共同訳はこのような区切りです。
この箇所は、イエス様がお弟子さんたち(12使徒)を派遣される際に語られたことが記されております(10章)。それで先週の続きになります。「わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をオオカミの中に送るようなものである」と語られます。また人々によって衆議所に引き渡され、むち打たれるであろうと。さらに、イエス様のゆえに長官や王の前に引き出されると続けられます。イエス様の福音宣教の業を担う、キリスト者として生きるということは、苦難の活動という事でしょう。
当時のキリストの共同体は、皇帝ネロ(54~68年)に代表されるローマ皇帝に弾圧され、ヘロデ一族の強権政治の治世下にありユダヤ教の側との軋轢がありました。神の国は近づいたと言われ、罪の許しを宣言されました。それから安息日遵守を破り、きよめの律法を無視し、律法学者の怒りを買い、エルサレム神殿は祈りの場所として犠牲祭儀を否定して、宗教的権力と対峙されたのでした。
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