群衆が押しかけ、足の踏み場もないような中でお弟子さんたちに教えを語られて
いたとき、群衆の中の一人がイエス様にあるお願いを申し出ます。「兄弟に遺産を
分けてくれるように言ってくれ」と。律法では長子は他の兄弟より2倍の分け前に
あずかる事が出来ました。その規定をめぐる不満があったのでしょう。しかし、長
子は一族の面倒を見るという義務がありました。イエス様は「だれがわたしを裁判
人、分配人に立てたのか」と逆に問われます。そして「あらゆる貪欲に警戒しなさ
い」と語られます。遺産をめぐり家族(兄弟)が骨肉の争いが起きることを懸念され
ています。このような時人は自分の権利を主張するものです。そのことを語ってお
られます。そして、「たといたくさんのものを、持っていても、人の命は、持ち物
にはよらない」と言われます。そして一つのたとえ話を語られます。
(私はこの言葉が大好きです。読むたびにホットします。小さいときから体も小さ
く、弱く、何事も兄と比較され、Poor(貧しい)な自分にいつも嫌悪感をおぼえて
いました。こんな歩みをしてきた自分にとってこの言葉は大きな慰めでした。)
と語られます。
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