人はだれでも夢をみます。ネブカドネザル王もそうでした。ところが王は
”思い悩んで”眠ることが出来なかったと聖書は報告します。
そこでこの夢を解かせようと、博士、法術士、魔術士、カルデヤ人が招集
されました。王は彼らに、自分の不安を訴えます。当然「その夢をお話下さ
い」と応えますが、王の返答は”夢そのものを言い当てよ。そしてその解き明
かしをせよ”ということでした。これには招集された人々もお手上げだったで
しょう。夢の内容を話せないほど不安は大きく、誰にも理解されない状態にあ
ることを示しています。王は孤独です。日々不安が増していくなか、バビロン
帝国の存亡、そして自らの命が、危機的状況に陥るかもしれない。そのことを
共有することができる人物はどこにもいない。そのことに気付いたのでしょう。
ダニエルは王のもとへと参じ、この出来事を神へと祈ります。神により夢のとき
明かしが示されました。それは歴史を導く方の知恵と知識です。
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