驕り:得意になってたかぶること(傲り)
驕る:自分は他と隔絶した高いところにあり、質が違うのだと思い上がる意。またその立場で行動する意。
①たかぶる。自己の才能・権勢などに得意になる。
②思い上がってわがままな振舞をする。
❝驕る平家は久しからず❞ 「驕れる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし」(平家物語)ー広辞苑ー
この詩人は、周りを見下ろすような何らかの身分にあったのでしょう。冨であるとか、地位であるとか、はたまた名誉であるとか。そのような立場にあるならば、当然のごとく周りは見えず、何でも手に入れることができ、何でも叶うという怖いもの知らずになってしまうでしょう。
そうすると、いつの間にか神様の領域に踏み込んでしまって、ますます自分の欲望を何でも求めてしまう。詩人はこのことに気付いたのです。神様の領域と自分(人間)の領域を峻別し、自分に与えられているところで、必ずや過ごすのだという決意があります。
ここまで到達するのに、かなりの苦難を覚えたことだったでしょう。
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