当時、ローマ帝国は属州の地方に「代官」として総督を派遣しました。総督の任務の一つに税金徴収がありました。総督と契約した❝取税請負人❝によって、直接税(人頭税、地租税)間接税(関税、市場税)が集められました。そして皇帝の金庫へと納入されました。
取税人は、律法を知らない不浄な❝異邦人❝、しかもユダヤの人々を弾圧していたローマ人かまたローマ帝国の傀儡である領主(ヘロデ・アンテイパス)の手先となっている。「不浄」に身を染めてまでも自国民から重税を取り立てている。さらに取税が請負制のため税金を水増しして、私腹を肥やす場合があったため人々から憎しみの目で見られていました。
そんな取税人レビに「わたしに従ってきなさい」と声をかけられ、彼の家で食事を共にされたのです。人々から疎外され、蔑みと憎しみを向けられていたことでしょう。そのレビに対して、仲間として一緒に生きていこうとされたのです。
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