「若い者よ、あなたの若い時に楽しめ」と伝道者は勧めをなします。新共同訳は「青年時代を楽しく過ごせ」と続けます。若い時は、やりたいことを向こう見ずで、後先考えずにやってしまうもの。失敗しても❝若い❞ということで許容してもらえる部分が多いです。そしてそこから学ぶということもありますし、周りもそのような人生の学びをどこか期待したりします。いわゆる❝若者の特権❞というものでしょうか。
ですが「神はあなたをさばかれることを知れ」と語ります。これは編集的付加といわれていますが、自分の行いには責任が付いて回るよ、ということを言いたいのでしょう。
しかし、これは若者に対する勧め、とだけ読む必要はなくて全年齢層の人への教えと考えていいのでしょう。「造り主」によって創造された私。その命を、青春のように楽しむことができるときに、楽しんで充ちたりた人生を生きることを進めています。今を生きるとき❝今❞が自分にとっての始まりの時であり、❝若い日❞であるからです。
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