「律法と戒めを書き記した石の板(24:12)を授かるべくモーセはシナイ山へと出かけました。その場所で彼は40日間を過ごすのですが・・・。イスラエルの民は、この期間を待つことができません。ひとときもモーセの姿が見えなくなると不安が増したのでしょうか。彼らはモーセの兄アロンのもとへ集まり訴えます。「わたしたちに先立って行く神を、わたしたちのために造ってください」と。アロンは人々から金の耳輪を受け取り、金の子牛を造り祭壇を築き、犠牲を捧げ礼拝をします。狂喜乱舞するイスラエルの民たち。
イスラエルの神は生きて働かれる方です。いつもアブラハムの時代から、彼らと共にあり導かれる方でした。しかし姿を表される方ではありませんでした。そして人々は姿を見れば死んでしまうと考えられていました(出エ3:6参照)。しかしイスラエルの民は自分たちのシンボルである神様の実体を望んでいたのです。モーセが示した実体のない神という新しい概念は、エジプトで過ごした彼らにとっては理解しがたいものです。また、金は富の象徴で、その日その日を生きた彼らにとっては魅力だったことでしょう(Wikipedia参照)。
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