「知恵があり、物わかりのよい人はだれか」と著者は問いますが、これは教師を指します。そして彼は❝教えを語る知恵❞を有する者は、「柔和(優しくておだやか)な行い」「よい生活」でもって、生き方を示せと語ります。
さらに、二つの知恵とそこから出てくるものを対比します。
「上からの知恵」 「地につくもの、肉に属するもの、
柔和な行い、よい生活、清く、平和、寛容、 悪魔的なものの知恵」
温順、あわれみ、良い実に満ち、かたより見ず、 ねたみ、党派心、驕り、高ぶり、真理に
偽りなし、義の実、平和を造る そむく偽り、混乱、忌むべき行為
ここで著者は、知恵というものがどんな状態を教会内にもたらすかということを語ります。
「平和(平安)」をどのように教会内に造りだしていくか。互いに愛しあい、弱く小さい人たちを励まし
支えていく。もし、「ねたみや党派心」でもって知恵が語られるとするならば、教会内に混乱が引き起こされるのであり、そういうものは偽物だといいます。
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