アモツの子イザヤが、ユダ(南王国)とエルサレムについて見ていた幻は、次の王たちの時代でした。
・ウジヤ王(BC783~739)
・ヨタム王(BC739~734)
・アハズ王(BC734~728)
・ヒゼキヤ王(BC728~699)
以上(新共同訳:旧約聖書注解より)
この時代はアッシリアが覇権を求めて、シリア・パレスチナ方面へ遠征を行ってきたころです。このアッシリアという大国の脅威に対し、これらの国々は”反アッシリア同盟”を結びます。そこで北王国のペガ王は南王国ヨタム王に同盟参加を要請します。ヨタム王はこれを拒否し、逆にアッシリア王ティグラト・ピレセルに支援を求めます。するとアッシリアはすぐにこの地方(シリア・パレスチナ)を攻撃しました。その後北王国イスラエルはBC722年滅亡します。ヒゼキヤ王の時代になると(エジプトを後ろ盾にして)アッシリアに背いたことで、エルサレムを包囲され降伏しました。(BC701年)
イザヤが活動した時代は、こうした戦いへの緊張状態が絶えない、まさにシャローム(平和・平安)を求めた時代でした。
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