【第二テサロニケ書】本書はパウロから書き送られた言われているが(1:1)、著者の同定に関しては、少々不可解な点を残している。Ⅱテサロニケ書に見られる多くの主題と文体上の特徴がパウロのどの書簡にも見当たらないのである。しかも、これらのユニークな特徴にかかわらず、多くの語句や或る長い部分が、Ⅰテサロニケ書から引用されている。これは、パウロが一つの手紙を他の手紙に引用するようなことを他にはしていないので不自然な成り立ちと言える。これらの理由から、多くの学者たちが使徒パウロではない誰か別人がパウロの名で執筆し、テサロニケの信徒たちの誤解を正すのに必要な権威をづけをしたと結論づけている。(『女性たちの聖書注解』より)
パウロが、テサロニケの町にて福音宣教をなし、出来立ての教会。吹けば飛ぶような存在だったと言っても過言ではなかったでしょう。ユダヤ人の攻撃、ローマ官僚の監視、土着の宗教など敵対するものに包囲されながらも、キリスト・イエスを信じる信仰にしっかりと立ち続けていました。このことはパウロにとって大きな慰めであり、励ましでもありました。
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