パウロはミレトからエペソの教会の長老たちを呼び寄せて、訣別の説教をしました。
18:B~35節のなかのお話です。ここに出てくる”長老”について、これは牧会
書簡(テモテ書・テトス書)では詳しく出てきますが、パウロが書いたと言われる、真
正なパウロの書簡(ローマ、コリント、ガラテヤ、ピりピ、1テサロニケ、ピレモン)
には出てきません。パウロのの時代の教会は、長老などという職制はまだ存在しなかっ
たようです。ルカは自分の教会の状況(制度のようなもの)を後のパウロの時代に似せ
て書いているようです。
この説教は、使徒行伝にはいくつも見られます。(特に知られているのは7章のステパ
パの説教)これらは当時の初代教会の説教と言われています。
イエス・キリストへの信仰、苦難や困難を恐れない、また語った言葉を忘れないで欲
しいと勧告します。この勧めの背後には、パウロの生き方に倣ってほしいという願いが
込められています。
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