『われらの牧者』

礼拝メッセージ

 本日の「聖書教育」誌のテキストは、新共同訳ミカ書5:1~5です。口語訳ではミカ書5:2~6となります。(口語訳では14節はなく13節までです。)

 ミカが活動した時代は、アッシリアの脅威のなかにありました。アッシリアは北王国イスラエルを滅亡(BC722年/01年)させ、南王国ユダの都エルサレムを包囲し(BC701年)降伏に至らせます。陥落は免れるものの、ユダ王国は100年にわたって脅威にさらされたといいます。

 この間、戦乱と失政の時代が続き、人々はダビデ王朝への復活を諦め抱いていたと思われます。そこで、ミカは語るのです。「新たな統治者」を。それはベツレヘム・エフラタからだと。

 ダビデはユダのベツレヘム出身で、エフラタ人エッサイの子です。エルサレムに君臨するダビデ王朝ではない、ダビデという原点に戻って、もう一度私たちの牧者である方の出現を【待ち望もう】と語るのです。既存のダビデ王家に期待を寄せるのではなく、新たな方を神様が立てられるということです。

コメント