洪水の後、人々は増えて同じ言葉での生活をしていたと聖書は語ります。「同じ発音、同じ言葉」と記しているのですが、どのようなものだったのでしょう。それから人々は「東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ」とありますが、註解書によってはバビロニアという記述もあります。当時メソポタミアの主要な都市では紀元前三千年紀から都市神を祀る高塔ジグラットが建てられていたといいますから、このような塔が建てられたことはあり得たことだったようです。
人々が集い、チグリスユーフラテス川によって豊かさがもたらされた地にあって、様々な知恵と技術を結集して次々と技術革新がなされていく・・・石と漆喰(しっくい)からレンガとアスファルトに変わっていく。かなりの建築技術の進展です。
ところが人々は、「名を上げて、・・散るのを免れよう」といいます。自らの技術と豊かさを信じ、名声を得るためまたこのことを誇示するために、「天に届かせよう」としたのです。何か大事なものを忘れています。そして成り上がっているようです。
コメント