『光の子となるために』

礼拝メッセージ

 エルサレム入城(12:12)から最後の晩さん(13章)、そして十字架にいたります最後の1週間の出来事をヨハネ福音書は共観福音書(マタイ・マルコ・ルカ)のように詳細な記述をしておりません。したがいましてゲッセマネの祈りについての記事もありません。今日のお話は、ゲッセマネにおけるイエス様の苦闘をヨハネなりの仕方で記したものであり、“ヨハネのゲッセマネ”と呼ばれるものです。

 「今わたしは心が騒いでいる・・・父よこの時から私をお救い下さい」と叫ばれます。ここにはイエス様の人間臭さがあります。この世の罪や死の重荷を担うという暗黒がイエス様にのしかかり、まさにいのちを押しつぶそうとしています。イエス様にとっても十字架は容易に受け取られ、担われるものではありません。

 「しかし・・・」とイエス様は続けられます」。人としての苦しみ、闘いに終わろうとはされないのです。十字架へと向かわれるのです。

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