著者は先ず、「異邦人のように歩いてはならない」という勧告をしております。
エペソの教会はユダヤ人とギリシャ人(異邦人)の混成教会で、後者の方が多かっ
ただろうと思われています。そんな教会に対して、なんで・・・。
ここで著者はエペソの教会に集う人々に”あなた方はキリスト者なのだ、教会人
だ”と語りたい訳です。このことは、この書簡の読者にも語られています。「あな
た方は確かに彼に聞き、彼にあって教えられて、イエスにある真理をそのまま学ん
だはずである」とキリストに立つものとしての信頼があります。決して異邦人のように
放縦に身を委ねるような生き方をしていないと。
そんなエペソの人たちに、「新しき人」を着ることを勧めます。この「新しき人
=キリスト」のことですが、これはバプテスマのことを指していると思われますが、
一度着たキリストを、もう一度着ることを勧めているのです。
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