「しかし、働きはなくても、不信心な者を義とするかたを信じる人は、その信仰が義と認められるのである」(ロマ書 4:5)
「人が義とされるのは、行いによるのであって、信仰だけによるのではない」(ヤコブ書 3:24)
以上、両者を比較検討し、思うところを述べよ。
小生が82年3月、神学部編入試験に出題された問題です。
皆さんはどのように答えられますか。
このヤコブの言葉を聞けば、パウロの発言に反論していると思われます。
律法が大事に語られ、❝行い❞が強く語られているからです。
この著者が大事にしていきたいことはパウロが強調した【信仰による義】を パウロは行いを重視しなかったと誤解した人々が、倫理に反する行為をし、それでも、クリスチャンであることを誇ったことに強く戒告するためにこの書簡を書いたといいます。
ちなみに、宗教改革者マルチン・ルターは、「ヤコブ書」を価値のないものと考え、「藁の書簡」と呼びました。
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