このヨハネの手紙の背景には、ヨハネの共同体(教会)を取り巻く状況があったようです。当時の彼らの群れには論敵が存在していたようです。彼ら(論敵)の主張は❝仮言論❞と言われるものでした。
【仮言論】
これは、イエスの身体性を否定する教説。「イエスの人としての誕生・行動や死はみな、人間の目にそのように見えただけであった」という見解です。→異端と言われた。仮言論では、イエスの完全な人間化は否定するので、十字架上で苦しんだり死んだりすること(受難)はなく肉体を棄てて、神的存在に戻るだけであると考える。したがって「肉体の復活」はなく『福音書』などにみられる復活のイエスは、霊的に現れて啓示を伝えたものであるとする。また、当然の帰結として「贖罪」信仰は成り立たない。(❝Wikipedia❞より)
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