ユダヤ社会では、男子が12歳になると青年期になったとされ断食することを
教わり始め13歳になると幼年期を脱し、割礼による<契約の男子>としての宗教
的義務にかかわることが求められました。成人男子は律法により年3回、エルサ
レムへ上り3大祭(春の過越祭、初夏の5旬節、秋の仮庵祭)に行くことが命じ
られていました。女性にはその義務はありませんでしたが、敬虔な家庭ではそう
する人たちも少なくなかったようです。
さて、12歳の少年イエスを連れて祭のためにエルサレムへ上京したヨセフ・マ
リヤ夫妻。帰路の途中で息子イエスがいないことに気が付き、慌ててエルサレム
へ引き返した父と母は、三日後にエルサレム神殿で見つけることが出来ました。
・・・がその時この少年は宮(神殿)で教師たちと議論をしていたのでした。どこ
か親の思いの枠組みから離れた息子の姿に、ただただ驚きうろたえる両親です・。
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