『雲の柱、火の柱』 2020年9月6日 宣教

礼拝メッセージ

『430年という永い年月、パロの奴隷として苦しい生活を強いられたイスラエルの民が、モーセに率いられてエジプトの地を出たのは、BC13世紀初頭頃である。この時の事情を語る「出エジプト記」によれば、モーセについて来たイスラエル人の数は60万。しかもそれは女子どもを除いた徒歩の成年男子数であり、その他「雑多」な人々が大勢おり(12:37~38)、合計で200万人かそれ以上になる。仮に200万として、4列に隊列を組み歩くと、列の長さは500km。先頭グループが約束の地カナンをちょっと見てからUターンしてエジプトに戻ったら後方部隊のイスラエル人は紅海もまだ渡らずにうろうろしていた、という話になる。

 これだけの人数がいたら、パロが精鋭の戦車隊を率いて追いかけてきても、イスラエル人は少しも恐れる必要はなかったはず。しかも、イスラエル人の男子は全員武装していた(13:18)。それなのに、遠くにパロの軍を見た彼らは非常に動揺し、恐怖のあまり足がすくんでしまった。』

      ー60万は、やはり60万ー 池田 裕著

       (「理想」1984年12月号より)

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