ルカはイエス様のご降誕を知らされたのは、ベツレヘム郊外の羊飼いだったと
言います。彼らは「夜、野宿しながら羊の番をしていた」のでした。当時、羊飼
いは一人約50~100頭の羊を飼い、早朝に原っぱに連れ出し、夜になると石垣で
囲った中に入れ、オオカミなどの動物から羊を守ったそうです。ですから夜にな
ると寝ずの番をしたのです。
そんな羊飼いのもとに主のみ使いが現れて、「恐れるな。見よ、すべての民に
与えられる大きな喜びを、ああなた方に伝える。今日ダビデの町に、あなた方の
ために救い主がお生まれになった。この方こそ主なるキリストである。あなた方
は、幼子が布にくるまって飼い葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。そ
れが、あなた方に与えられるしるしである。」と語りきかせました。唐突にこれ
らのことを聞かされた羊飼いたち。にわかには信用できません。”なんのこっちゃ”
と不思議に思ったことでしょう。尻込みすることでしょう。
しかし、羊飼いたちは、この主のみ使いの言葉を聞き「さあ、ベツレヘムへ行
って、主がお知らせくださったその出来事を見てこようではないか」と素直に受
け入れて出かけていくのでした。
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