エゼキエル書40~48章は、エルサレムの神殿や土地、人々に関する事柄が記されています。なかでも神殿の❝幻❞は、非常に細かく、微に入り細に入り、記されており、出エジプト記25章以下に出てくる、会見の幕屋の記述を彷彿とさせます。一つ一つがきっちりと記されています。バビロンの地にあって、細部のことまでよくわかったなと思います。バビロン捕囚の中にあるイスラエルの人々にとって、非常に具体的な神殿像は、大きな希望であり、慰めだったことでしょう。具体的ということは、それだけ身近になるということです。
さらに、この寸法がキュピトで記されています。1キュピトは普通肘~中指の先(約45㎝)の長さです。ところが「人手幅広いキュピト」と記されています。これは4本指の根本が加わるので約52、5㎝の長さになります。
神様によって示されたエルサレムの神殿は、普段イスラエルの民が使用するキュピトより一回り大きいサイズです。人々が思うよりはるかに大きいサイズです。
イスラエルの民の思いを超えたものなのです。
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