『言葉と思いが』

礼拝メッセージ

 「ダビデの歌」と表題で記されていますから、これはダビデ詩篇の一つであることが、示されています。しかし全73編(マソラ本文による)存在する詩篇の中で、特にこの詩篇は、ダビデ王個人とは関わるものが内容上まったくありません。「ダビデの」❝の❞は、一般的に、ダビデの「ために」、ダビデ家のために、を意味し、これも典型的な賛歌の形式である。

想定される「ダビデ歌集」のなかの1篇とみることができよう。      (アレテイア№10より) 

 なお、この詩篇では6節までは神様を示す「エル」という言葉が使われていて、7節からは「ヤハウエ」(「主」と訳出)という言葉がつかわれています。編集の過程で一つの詩篇として扱われるように

なったと思われます。もともと1~6節,7~14節は、別々の詩で、主題が異なっています。ですが、これらを一つの詩にまとめた意図は天地の創造主である、神様の自らの言葉として啓示されたのが「主の律法」で、これを謙遜に守り、「あなたの前に喜ばれますように」と祈ることです。

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